2014年01月10日

草やさんの御馳走(後編)。

昨日熱く語った草やさんの魅力。実はわたし、今まで草やさんではお昼ご飯しか食べたことがなくて、しかも量はけっこうあるのにいつも全然おなかが満足しなくて不思議に思っていました。

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とある日の草やさんの昼ご飯。

わたし、普通はこのくらいの量食べたらけっこう満腹感があるんです。人よりもよく噛んで時間かけていただきますし。でも、草やさんではむしろしっかり食べてるのに食べ終わった時になんだか逆におなかがすいたような感覚になるのです。

なので、昨日の夕食も実は行く前にパンを2つ買い食いしていました。そして後悔するほどおなかいっぱい心づくしの御馳走を食べ、その反省をご主人の和田さんにお伝えしました。そしたら和田さんが「僕も草やの昼ご飯ではおなかいっぱいにならないんです。」とおっしゃったのです。なので、ご飯は混ぜご飯を出しているしおかわりOKにしていると。

それを聴きながら、わたしの中で腑に落ちたことがありました。

”・・・草やさんのお昼ご飯は、優しいんだ。”

草やさんは高知のオフィス街にあり、お昼は近隣で働くOLさんや会社員さんたちでいっぱいになります。限られたお昼休みに手早くしっかりご飯を食べて、またお昼からの勤務に戻られます。

お昼ご飯におなかいっぱいになるほど食べてしまうと、眠気に襲われてしまい午後からの仕事に支障をきたします。また消化に負担のかかるようなこってりとしたものを食べると胃がもたれてしんどくなってしまいます。

でも草やさんのご飯は、胃にまったくもたれません。なんていうか、食べるはしから滞りなくスムーズに消化されていき、どんづまりしない。我先にと食べ物が胃の中に飛び込んでいくのではなく、礼儀正しくゆるやかになじんでいくような優しさがあるのです。

しっかり食べてもおなかいっぱいの苦しさはない。むしろ食事前よりも軽快に昼からの仕事にとりかかれる。わたしがなんだか物足りなく感じていたおなかいっぱいにならないにならない草やさんの昼食、実は理想的なお昼ご飯やん!

そう氣づいて、わたしの頭の中にかかっていたもやもやした霧はすっかり晴れました。

おなかいっぱいにさせること=満足の提供、ではなく、その時々の状況に合わせて相手に一番望ましい食後の状態を提供することこそが真心であり本当のおもてなしなのだと氣づいたのでした。贅沢できらびやかで豪勢な”ごちそう”ではなく、日々の暮らしの中でごはんを通して優しく温かく食べた人を応援してくださる”御馳走”なんだなあ・・・。

ただ食べて美味しい、ではなく、深い氣づきにつながる食事をいただけた草やさんでの昨日の一夜。とても幸せな氣持ちいっぱいで帰ったことです(^-^)。

そんな草やさん、ぜひ心づくしのご飯を食べに行ってくださいね♪高知の大切な宝物です!草やのみなさん、本当にありがとうございました!!また行きますので(^▽^)/

◆草やさんのブログ:草や★徒然日記←お店情報もこちらにあります。
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◆草やさんの御馳走から得た喜び:本当の料理人の心意氣。

★★★ 五臓六腑はもちろんのこと、心の奥底にまでしみわたる草やさんの御馳走、エイネ♪ ★★★



posted by エイネ at 22:36| Comment(2) | 食を楽しむ | 更新情報をチェックする

2014年01月09日

草やさんの御馳走(前編)。

馬路村を後にして、一路高知市内へ。今夜はリオネルさんお氣に入りの”草や”さんで夕食会です。草やさんは市内中心部のさらに中心部、高知城下にある高知県庁から南へ歩いて3分ほどのところにあります。

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草やさんの玄関。いつもはお昼ご飯を食べに来るのですが、夜のご飯は初めて!


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まずはお通し。左側はこんにゃくとセロリのきんぴら。こんにゃくの食感が面白く、セロリが苦手なわたしでも違和感なく美味しく食べられる絶妙な味加減でした。右はねぎの”ぬた”。こどもの頃はぬたが大嫌いやったけど、今ではすっかり大好きになりました(^-^)。ぬたについてはいつか改めて。

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リオネルさんが是非にとお願いしていた鰹のタタキのデモンストレーション。草やのお庭でドラム缶に藁をくべて焼いてくださいました。夜だと炎がとっても綺麗!


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真剣な面持ちで鰹の焼け具合を見つめる店主の和田さん。


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見るからに美味しそうな焼き加減!!


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少しでもぬくぬくの状態で食べられるようにと、迅速な手さばきでタタキを切っていきます。


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うわ~、早く食べたい!!はやる氣持ちをおさえながら調理を見つめます。


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この日のツマは千切りではなくいちょう切りにした色鮮やかな大根。その上にタタキを並べ・・・。


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薬味のネギ、ニンニク、ミョウガを添えます。さらにこの時期珍しい”小夏”をしぼりかけて。


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最後に特製ポン酢をかけて完成。随所に草やさんの真心が光るタタキを前に自分でもびっくりするほど優しい笑顔に(^-^)。


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写真では伝えきれないのが残念ですが、外はしっかり香ばしくそれでいて中は鮮やかなレア。

このタタキがね~~~、それはもう絶品でした!!焼いた藁独特の香り、程よく脂がのった鰹、その鰹の旨味に花を添える小夏の酸味、添えられた薬味それぞれの持ち味、それらを一つにまとめあげるがごとく鰹にからんだポン酢のバランス・・・すべてが素晴らしく調和しているのです。

また特筆すべきは、タタキを食べつくした後それらの美味しさが混然一体となって溶け込んだポン酢に軽く漬けこまれた状態のツマのいちょう切り大根の美味しさ!これは千切り大根では味わえなかったと思います。メインのタタキの美味しさもさることながら、その後にこんな嬉しい余韻を楽しめるなんて・・・。そういった細やかなところまで氣を抜かない、それでいて自らその工夫を饒舌に語ることもない、その謙虚さ。ただただ”あっぱれ!”なのです。和田さん、恐るべし☆深く感動している間にも次々にお料理が。

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草やさん名物のバーニャカウダでいただく高知の新鮮野菜。彩り鮮やかで目にも美味しい♪


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厨房に入った時に目にして思わずリクエストしてしまった生牡蠣。


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肉厚でぷっくりジューシー。海のミルクをレモン風味で爽やかに楽しみました。


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タタキと並ぶメイン級のカワハギのしゃぶしゃぶ。

まずはそのままお刺身を自家製ポン酢でいただき最初の感動☆お次は添えられた肝をからめてポン酢でいただき2度目の感動☆☆さらに鍋にはられただしにさっとくぐらせて軽く火を通してから肝をからめ、ポン酢でいただき3度目の感動☆☆☆くぅ~~~、心憎い感動の連続!

そして再度特筆すべきは添えられていた春菊の美味しさ★わたしセロリや春菊といった香りのきつい野菜は苦手なんですが、このだしにくぐらせていただく春菊は素晴らしかった!わたしだけじゃなくほかのみんなも感激して大絶賛!!あまりの驚嘆ぶりに、フランス人のリオネルさんは「春菊であれだけ美味しいって感動する日本人、面白いね~。」とのご感想。

だってね。カワハギの美味しさははなから期待してるわけですよ。で、食べたらやっぱり美味しいし、十分期待値以上なわけです。でも添えられた春菊は全く期待していない。ああ、野菜で彩りと箸休めね、くらいの感覚で何気なく食べる。そしたら・・・想像をはるかに超える美味しさなわけですよ、これが。

タタキにしてもしゃぶしゃぶにしても、メインの美味しさにとどまらず添えられたいわばツマもの野菜までもがめちゃくちゃ美味しいんです!それってね、料理をきちんとトータルで考えてるってことだし、主役だけでなく脇役にまでもしっかり手を抜かずに心配りをしてるってことでしょ?

そして脇役が美味しければ、最後まで残さずしっかりといただけます。それって料理してくださった和田さんはもちろんのこと、その食材を育ててくださった方に対しても食べ手が敬意を表わせる素晴らしいことなわけですよ。

御馳走の語源ってご存知ですか?「馳走」とは本来「走り回ること」「奔走すること」という意味です。昔は大切なお客様のお食事を用意するために馬を走らせてあちこち駆け巡って食材を集めていました。そしてそこにはそれほどまでしてでもお客様をおもてなししてさしあげたいという想いがこめられていました。そんな「馳走」に感謝の意味で「御」と「様」がついたお礼の言葉が「御馳走様」です。

和田さんの奥さまからお聞きしたのですが、わたしたちのためにわざわざお庭でタタキを作ろうと、チキンガレージさんというお店でドラム缶を譲り受け、せっかくのお正月休みに2時間がかりでご自身で汗をかいてのこぎりで切ってくださったそうです。

ドラム缶以外にも、たくさんの方から無農薬の藁など様々な情報を提供してもらい、いろんな方のご協力のもとで実現した最高のタタキだったのです。でも料理人の和田さんご自身はそんなこと一言も自分からおっしゃらない・・・。

わたしたちがいただいたのは、本当に本当に「御馳走」なのです。そしてその御馳走に宿るのはまぎれもなく、日本人の本当のおもてなしの真心なのです。

だからこそ、お願いがあります。

どうかそんな草やさんの心づくしのお料理を存分に味わって食べてください。和田さんは料理人として最後の一口まで美味しく食べられるように様々な創意工夫をなさっています。それは自分の腕を見せつけるためではなく、その日の料理に関わられたすべての人、そして食材を生みだしてくれた自然と風土への心からの感謝の現れであり、時間を作って草やにわざわざ足を運んでくれたお客様への真心そのものです。

その真心を、食べる側のわたしたちもしっかりと真心で受け止め、最後まで美味しくいただくこと。それが一番の敬意だと思います。

もちろん体調不良だったりおなかがあまりすいていなかったり、どうしても苦手なものや口に合わないものがある場合にまで無理をしろとはいいませんが、草やさんでお料理をいただくとわかっているならばぜひできるだけ万全の態勢で食事に臨んでください。存分に御馳走を五感で味わいつくしてご堪能ください。

外食がすっかり”産業”となってしまった今となっては、本来の「御馳走」をいただける料理屋さんはとても少なくなりました。料理人にとって一番悲しいこと、それはせっかくの馳走が手つかずで残されることです。お酒をメインで楽しまれる方が料理にほとんど手をつけないで残してしまうのを何度も何度も高知の宴席で目にしました。それを見る度にとてもやりきれなくて、もともと下戸であるわたしはめったに宴席に参加しなくなりました。お酒を楽しみたいのであれば、どうか料理メインのお店ではなくお酒メインのお店を選んで、食べきれるくらいのおつまみとともにお楽しみください。それだけでたくさんの料理を無駄に捨てずにすみます。

目の前に出された一皿の料理。それが卓上にのぼるまでにどれだけの人の労力がかけられていることか。どうか想像してみてください。その中にはあなたの大切なご家族やお友達もいるかもしれません。何かの形であなた自身が関わられていることだってあるでしょう。

ともにお酒を酌み交わす人とのひとときはもちろん大事ですが、一皿の料理の影にいるたくさんの人の存在も、ほんの少しでも思い遣ってほしいのです。

料理をいただくことは、命をいただくこと。その命とは、食材だけではなくそこに関わられたすべての尊い命のことです。どうか、その命を大切にしてください。その命があなたの命を支えています。「御馳走様」という言葉に込められた感謝の氣持ちこそが、わたしたち日本人が世界に誇るべき大切な真心です。

・・・思わず熱くなってしまったので、今日はここまでにいたしますが、草やさんの魅力はまだまだ後編に続きますよ~♪
posted by エイネ at 23:47| Comment(2) | 食を楽しむ | 更新情報をチェックする

2014年01月04日

こたつで文旦。

今日はお正月にお仏壇にお供えしてた白木果樹園さんの文旦をおろして来て、母と2人でこたつであったまりながらいただきました♪

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先月お弁当を差し入れしに行った時にいただいた温室文旦。ツヤツヤです☆


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文旦をむく時の必需品”ムッキーちゃん”。


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ムッキーちゃんを開いたところ。


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先に使うのは白い方のとがった部分。


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文旦を横向きにし、とんがりを中央あたりに突き刺してぐるっと一周させます。


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そうすると切れ目ができるので、そこに親指を入れて皮をむきます。皮の上半分をむいたところ。


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下の皮もむいたら、半分くらいに割ります。


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お次はオレンジ色のパーツについてるカッタ―部分を使用。


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文旦をひと房ずつ取り分け、真ん中のところにカッターの刃をあてて切り裂きます。


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そこから袋を開いて中味をきれいにとりだします。


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作業する時には下にチラシをしいておくと後片付けが簡単。


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むいた文旦を外皮に並べて、いただきま~す♪

たいていどこのうちにも家族の中に文旦むくのが好きな人がいて、その人がむいてるはしからほかの家族が食べていくというような光景が見られます。我が家では父が文旦むき担当でした。そして文旦にちょっとだけ塩をつけて食べるというのが定番でした。スイカに塩と同じ要領ですね。これがけっこう合うんですよ(^▽^)b

文旦ってむくのは手間かかるけど、ほんと美味しいんです!自分できれいにむいて食べるとまた美味しさ倍増で、わたし自身も文旦むきは大好き。誰かのためにむいてあげるのも好きです。

母と2人してすっかり甘みの増した文旦をいただきながら、こたつでみかんに匹敵する高知の冬の定番、こたつで文旦タイムを楽しんだことでした。あ~、やっぱり文旦は自分でむいてそのまんま食べるがが一番美味しい!甘みもさることながらものすごくジューシーでしたよ~。白木さん、今日もごちそうさまでした♪

◆文旦果汁で酢飯を作ったちらし寿司の記事はこちら
◆白木さんによるムッキーちゃんを使った文旦のむき方動画はこちら。:私もこれを見てマスターしました☆
◆文旦をいただいて得た喜び:文旦むき名人だった父のことを母と2人で偲んだ郷愁時間。

★★★ こたつでぬくもりもって食べる冬の温室文旦、エイネ♪ ★★★

posted by エイネ at 21:17| Comment(0) | 食を楽しむ | 更新情報をチェックする
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